「言い訳するな!」、なぜあなたは叱られるのか?

 「言い訳するな!」って叱られたことはありませんか? 
 

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 理不尽ですよね。実は「言い訳するな!」と言われない説明の方法があります。
 そもそも言い訳と理由・説明の違いは何でしょう?実はこう考えること自身誤りなのです。実は、言い訳と理由・説明は同じものです。では、「言い訳するな!」って叱られる理由は何でしょう?それは説明が下手だからです。
 あなたが何か失敗をしたとき、先生や上司は「理由を言え」とあなたに言うかもしれません。しかし彼らが求めているのは「理由」ではありません。
 あなたの失敗によって彼らは不満であったり不安であったりします。「こんなことができないなんておかしい」(不満)、「こいつまた同じ失敗をするんだろうか」(不満)、「この失敗のリカバリーをどうやってやろうか?」(不安)。こんなことを彼らは思っています。
 そのため、あなたが話すべきは失敗の理由ではなく、彼らの不満解消策や今後のリカバリ策なのです。ちなみに、不満解消・リカバリ策を提案するにしてもタイミングをはかる必要があります。彼らがあなたの提案を受け入れやすいタイミングを狙いましょう。
 

officehit.biz

工事現場で働いていたときの事です。
Aさんから、仮設資材を階段の所に持ってこいと言われた僕は、
 指示通りに、資材を階段の所に持って来て、仮置きしました。
しかし、
その直後にBさんから、注意をうけました。
 『おい!お前なんでそんなとこに材料置いてるねん!
  通行の邪魔やろ!すぐどかせ!』
僕は素直に従いません。
 『いえ、これはAさんにここに置いておけといわれたんです。』

 

上の記事で、「お前なんでそんなとこに材料置いてるねん!」とは理由を聞いているのではありません。不満を表現しているのです。これに対して、「いえ、これはAさんにここに置いておけといわれたんです。」と理由を説明しても相手の不満は解消されません。こういうのって説明が下手と思いませんか? 正しい答え方は「すぐどかせます」です。
 
 これは、家事をやらない夫に対して「仕事が忙しい」を理由ではなく言い訳と感じている、話です。これも、妻は家事をやらない夫を不満に思っているのです。理由が知りたいわけではありません。それに対して「仕事が忙しい」と理由を言っても怒りを買うのは当たり前です。
 
 仕事の量が多くて時間内に終わらなかったとき、上司に「言い訳するな」と叱られないよう「僕の力不足です。本当にすみませんでした。」と謝ることは、職場が人不足という現状把握のチャンスを逸し改善が行われないため、謝ることは正しくない、という内容です。
 確かに人不足が根本問題だとしても、失敗(仕事が終わらなかった)直後にそれを言うのはタイミングが悪いです。まず今回仕事が終わらなかった件について決着をつけて、別に根本問題を上司と議論する時間を持つのが正解です。
 

まとめ

 なにか失敗したとき、相手は不満・不安を持っている。「なぜできなかったんだ?」と言ってくるかもしれませんが、それは理由を聞いているわけではありません。不満を表しているのです。

 また、相手は、あなたの失敗による仕事の影響について不を感じています。

 ですから、相手の不満と不安を解消するよう説明すれば、「言い訳するな!」と叱られることはありません。つまり、同様の失敗をしないための再発防止策と、その失敗による悪影響に対する善後策を、相手に説明すれば良いのです。