分からない部分を無かったことにする人たち、”要するに”と言ってきたら注意

 職場で”要するにこういうことですよね”と言ってくる人には、気をつけるようにしています。"要するに"というのは、賢い人も、ダメな人にも使えるフレーズですから。

  

 アニメのひとコマを想像して欲しい。
「敵が攻めてきた。直ちに全軍出撃、第1班は敵の主力を叩き、第2班は敵の退路を断つ」
「要するに全部やっつけちゃえばいいってことだね」

 

 これがダメな"要するに"の典型です。作戦の詳細を無視してごく一部だけをクローズアップしています。

 

 職場ミーティングで上司から仕事の指示を受けたとき、この手の"要するに"を言ってくるメンバーには要注意です。 

 以下実話。
「掃除するのって面倒だからロボット掃除機を注文しておいて、吸引力の強いの」
「要するに強力な掃除機を買えってことですね」
そして届いた掃除機はサイクロン掃除機でした。

 ルンバのようなロボット掃除機をその人は知らなかったようで、知らない・分からないことは無視して残った言葉から"要するに"としたらしい。

 笑い話のようだが、注意して観察するとこの手の"要するに"をする人をそれなりに見かける。彼らは分からないことは存在しないかのように扱う、 分かっていることだけを頭に残す。"要するに"はその免罪符のようです。

 賢い人の"要するに"は話の本質を切り取り、話者の意図を確認する。詳細は頭の中に残した上で"要するに"からはそれらをそぎ落としている。一方ダメな人は、頭の中に残っている言葉の全てを使って"要するに"と言っている。見た目は似ているが中身は大違いです。

 ダメな"要するに"を見分けるコツはあるのでしょうか? 私は悲観的です。

 職場では"要するに"ではなく、復唱を勧めている。軍隊のようで子供っぽいのですが、、。

 

まとめ

  職場で"要するに"という人間には注意が必要です。
 仕事では詳細まで意識を合わせて行うことが大切な場合があり、これを"要するに"でまとめてしまう人間は、詳細を理解していない場合があります。