混雑するけど行く価値あり、御殿場とらや工房

  老舗の和菓子屋なのに、古さを守るだけで無く新しいことに挑戦する「とらや」の新形態店舗「とらや工房」に行きました。富士の裾野の御殿場にある工房は広々とした庭と相まって気持ちのいい空間を楽しめます。

 

 5世紀前の室町時代後期に創業した和菓子のとらやは、天皇に和菓子を納めていた名店です。今でも高級和菓子の代名詞的存在です。一方であまり知られていないが、この老舗の経営者は柔軟な考えをしていて、TORAYA CAFÉのような新しい形態の店にも挑戦しています。

若い方に食べていただくというのは非常に大切なことだと考えています。そこで、お子様向けに和菓子教室なども開いています。10年以上前になりますが、「TORAYA CAFE」をつくったのも若いお客さまに知っていただくことが狙いのひとつでした。和菓子でも洋菓子でもない、虎屋が作る新しい菓子というコンセプトで提供しています。

 

 そもそも和菓子とは何か。私どもは「植物性の材料でつくる菓子」だと定義していますから、基本的に卵や牛乳は使いません。虎屋は500年以上にわたり和菓子を追求してきたわけですが、そればかりだとどこかで行き詰まりを感じることがあるかもしれない。少し門戸を広げて、和菓子でもない洋菓子でもない菓子をつくろうと挑戦したのが「TORAYA CAFE」です。ここでは、牛乳やチョコレートなども使った菓子をつくっています。

 (【物わかりがよくなりすぎては、何も変えられない:日経ビジネスオンライン】より)

 

 こんなとらやの新形態店舗「とらや工房」は、富士の裾野の御殿場に約2万平方メートルの広々とした庭とともにあります。この庭は山門、竹林、東屋、池などがセンスよく配置され、秋には赤く紅葉するモミジを楽しむことができます。

f:id:kota2009:20181123142256j:plain

とらや工房の庭、モミジも少し紅葉しています

 

  とらや工房では、通常店舗では販売していないどら焼きを売っているなどメニューが異なります。また持ち帰りできないメニューがあり、こちらは喫茶席あるいはテラス席で頂くことができます。とらや工房でお菓子を作っていることから喫茶席で頂くと、出来立てのお菓子を食べることが出来ます。

 

f:id:kota2009:20181123150045j:plain

とらや工房ではお菓子を作る様子を見ることができます

 

 私は、赤大福を喫茶席で食べて、どら焼きを持ち帰りように買いました。この赤大福は外側のモチが柔らかく、中のあんこが上品な小豆の風味の利いた味で美味しかった。喫茶席では美味しいお茶が無料で頂け、このお茶との相性も良い。

f:id:kota2009:20181123150638j:plain

出来立ての赤大福はびっくりする美味しさ

 

 喫茶席は木をふんだんに使った内装でスペースもゆったりしています。また壁一面ガラス張りになっていて堰から庭がよく見えます。庭を見ながら和菓子を食べ緑茶を飲んでいると気分がほっこりしてきます。ここは美味しい和菓子を売るのではなく、気持ち良い時間を売っているのだと感じます。

 庭の入り口にある山門は昭和2年からある古いものかつては酒井氏の別荘の門でした。かやぶきであるところも良い感じです。ここれは記念撮影に絶好のポイント。山門を抜けると竹林があり、ここはライトアップもされていて雰囲気があります。ここを抜けると池のある広場に出ます。広場にはモミジがあり、私が言ったときには少しだけ赤く紅葉していました。

 

まとめ

f:id:kota2009:20181123163051j:plain

とらや工房の入り口にある山門

 

 和菓子の老舗とらやが営む「とらや工房」に行きました。ここには広々とした庭にゆったりとしたスペースの喫茶席があり、通常店舗では売っていないお菓子を楽しむことが出来ます。ここでしか買うことが出来ないどら焼きを目当てに多くの人が行列する名店。

 喫茶席の隣で作られるお菓子は、まさに出来立て。老舗の技による新たなお菓子は当然美味しい。広々した庭を見ながら美味しい緑茶とお菓子を食べていると、気持ちがほっこり和みます。

f:id:kota2009:20181123153208j:plain

とらや工房の庭のモミジ