バラを育てています。ここに、その育成記録を追記形式で残していきます。
育てている品種は、ジュビリーセレブレーション、ムンステッドウッド、シャーロットオースチン、シャリファアスマ、あおい、みさき、シェエラザード、ホーラ、リベルラ、パープルレイン、ドンファン、オプティミスト。
昨年度の記録は、以下の「バラの記録2020年度」に記しています。
2021年3月19日 殺菌
今年は、京阪園芸の小山内さんのYoutubeチャネルを見ながらバラの世話をしていこうと思っています。
小山内さんによると、早春にする作業は
- バラに芽が動き始めたら、殺菌剤を芽にかける(芽薬)
- 芽が伸び始めたら、リキダスを与える
- 葉が開いたら、固形肥料を与える
今日は、上の1番の芽薬として殺菌剤をバラにかけました。使用した薬剤は、小山内さんが勧めていたベニカXネクストスプレーを使いました。ここ1,2年に発売された新しい薬剤で、とても良いらしい。
2021年3月22日 追肥
小山内さんのYoutubeを見ていると、寒肥をしない方が良いと言っているように思えて、私も寒肥をやめていました。
暖かくなってバラの根がしっかり肥料を吸えるようになってから肥料を与えるのが良いようです。ここ最近、育てているバラに強い枝が伸びてきたので、そろそろ根も本格的に動きはじめたと思い、追肥をしました。
使ったのは、普通の化成肥料(2Kgで400円位の安いもの)。有機肥料は、分解されてから効くため、効き始める時間が読めないのでこの時期には使わないことが多いです。
2021年3月31日 殺虫殺菌剤散布
私は普段殺虫剤を殆ど使わないのですが、最近良い殺虫剤が売り出されたと聞き、今年は使ってみることにしました。
ベニカXガード粒剤は、バラの株元に撒いておくと虫を防ぐだけでなく、うどん粉病にもかかりにくくなるようです。これは地味に嬉しい。春は枝がグングン伸び新しい葉もたくさん出てきます。これらには、例えば2週間前に散布した殺菌剤はかかっていないため病気になりやすい。次の殺菌剤の散布までの期間の病気を防ぐのにとても役に立ちます。
また、メーカの技術資料によると、撒いてから1か月半程度は効果が持続します。
さらに、花の芽を枯らすバラゾウムシにも効くようなので、それを期待して今年はこれを使ってみます。
(4月7日追記:ベニカXガード粒剤はよく効きますね。バラの隣のユキヤナギにはもうアブラムシが群がっていますが、バラには一匹もいません。)
2021年4月3日 殺菌剤散布
バラの病気(うどん粉病、黒星病)を予防するために、殺菌剤の散布を行いました。サンボルドーとサルバトーレを混ぜて使用します。サンボルドーは発病前の菌を殺す効能が強く、サルバトーレは発病後の菌を殺す効能が強い薬剤です。
今年は気温が高く、発病も早いようです。朝、バラを見ていたら、小さく穴の開いた葉をみつけました。これは病気の兆候です(参考:京阪園芸のYoutube動画)。今のうちに手当しておきます。虫と違って病気は早め早めの予防が大事です。
2021年4月18日 殺菌剤散布
2週間前に殺菌剤を撒きましたが、また撒くことにしました。この時期は、新芽がどんどん伸びるので、前回の薬剤がかかっていない葉や花芽がたくさんあります。特に、花芽はうどん粉病になりやすいので、この時期はこまめに殺菌剤を撒くようにしています。
今回は、サンボルドーとトップジンMを混ぜて使いました。サンボルドーは耐性菌が出にくいので連続使用して、サルバトーレの代わりにトップジンMをローテーションで使います。ローテーションについては別記事【バラの消毒薬の選び方、ローテーションも考えて】に詳しく書きました。
さて、ムンステッドウッドの花芽のガクが割れてきました。今年は暖かいせいで3週間ほど早い感じです。
2021年4月28日 シェエラザード開花一番乗り
シェエラザードが咲きました。私が育てているバラの中で一番早い開花です。昨年シェエラザードが咲いたのは5月9日ですから、10日ほど早いです。
シェエラザードはとても鮮やかなので、写真に撮ると派手派手です。
また、シャリファアスマもそろそろ咲きそうです。今年のシャリファアスマのつぼみは随分ピンク色が濃いです。
2021年5月1日 ベニカXガード粒剤を撒いた
今年から使い始めたベニカXガード粒剤がかなり良い。黄色いバラにはアザミウマがたくさんついていたのですが、今年は全然つきません。ベニカXガード粒剤が効いているのでしょう。また、花のつぼみの首のところにうどん粉病が出ていたのですが、今年は一つも出ません。
よく効くようなので、再度ベニカXガード粒剤を撒きました。
2021年5月上旬 花満開
バラがたくさん咲きました。品種ごとに写真を貼っていきます。
あおい
F&Gローズの あおい は、細い枝にも良く咲きます。一枝で小さなブーケに見えます。細い枝に沢山の花が咲くため、枝が花の重みでたわんでいく姿も可愛らしい。
みさき
F&Gローズのみさきは、パウダーピンクの花を咲かせます。その花びらの数は滅茶苦茶多くて艶やか。花付きが良くて、いつも咲き過ぎます。
リベルラ
F&Gローズのリベルラは、最近作出されたバラ。香りが強い、藤色の花が特徴的。樹勢が強く、太い枝がどんどん出てきます。
ホーラ
バラの家の木村卓功さんが作出したロサオリエンティスシリーズのホーラ。バラの家の実店舗に行った際に、なぜか安売りされていたものを買ってきて育てています。
シェエラザード
バラの家の木村卓功さんが作出したロサオリエンティスシリーズのシェエラザード。花の形が特徴的。花が開いていっても花形が綺麗に保たれます。私は、散る寸前のシェエラザードの退色した花の色が好きです。
ムンステッドウッド
イングリッシュローズのムンステッドウッドは、典型的な香りのバラ。とても強い香りがします。
ジュビリーセレブレーション
イングリッシュローズのジュビリーセレブレーションは、オレンジから黄色がかったクリーム色のグラデーションの花色が特徴的なバラ。
シャリファアスマ
イングリッシュローズのシャリファアスマは、ずいぶん昔に作出されたバラ。もう、カタログ落ちしていて買うことができない。古いバラだけあって、香りに特化していて、最強の香りのバラ。
シャーロットオースチン
イングリッシュローズのシャーロットオースチン、その名前は作出したデビッドオースチンの孫の名前に由来します。
ドンファン
最強のつるバラ ニュードーンを親に持つのがドンファン。ツルの赤バラです。いつもはフェンスに仕立てているのですが、今冬に高さ30cmでバッサリ切ったので今は普通の木立性バラのような姿をしています。
2021年5月22日 花後剪定と薬剤散布
花が一通り終わったので、花後剪定をしました。
花後剪定って、昔は色々と試していたのですが、深めに切るのが良い結果になる場合が多いですね。元気な株なら、葉が殆どなくなるほど切り詰めてもすぐに芽が出てきて、シュートも出る場合が多い。ただし、深く切ると2番花が遅くなりますから、次の花が早く見たいときは浅く切っています。特に、シェエラザードやあおい、みさきは繰り返し良く咲くので、浅く切るとすぐ次の花が咲きます。
花後剪定の後、殺菌剤を散布しました。
前回散布したのは1か月以上前だったのですが、黒星病もうどん粉病も全然出ていません。今年はベニカXガード粒剤を使い始めたので、その効果だと思っています。すごいな、ベニカXガード粒剤。
そうは言っても、甲信越以西は既に梅雨入りしていいて、これからは病気の出やすい時期なので、殺菌剤の散布をしました。今回はローテーションも考えて、エムダイファー水和剤とサルバトーレを混合して使います。
2021年6月11日 コガネムシ対策にオルトランDXを撒いた
鉢で育てているバラに、オルトランDXを撒きました。
バラを育てていて最も怖いのは、コガネムシの幼虫です。これにやられると、鉢バラは一発で枯れてしまうことが多い。私は、6月と9月にオルトランDXを撒くことにしています。コガネムシの幼虫にはダイアジノンの方が効くようですが、私はオルトランDXを撒くようにしてからコガネムシの幼虫にやられたことはありません。
2021年6月19日 ドンファンの二番花
雨の中、ふと見ると、ドンファンが二番花を咲かせていました。相変わらず良く咲く。
2021年6月27日 殺菌剤散布
前回殺菌剤を散布してから1か月以上間が空いたので、殺菌剤を散布しました。特にうどん粉病や黒星病が出ているわけではないのですが、梅雨入りもして雨も多くなるでしょうから、予防的な意味で散布します。
ローテーションも考えて、エムダイファー水和剤とトップジンMを混合して今回は使います。
2021年6月28日 ハダニ発生
ハダニが発生していることに気付きました。
私は、春の間は雨の当たらない場所に鉢バラを置いているのですが、ここは梅雨頃になると毎年ハダニが発生しやすい場所です。ハダニは、水を嫌い暑さを好むので、雨の当たらない場所は住みやすいのでしょう。
実は、ハダニは対処がやっかいです。ハダニがつくとバラが結構弱る上に、殺虫剤に対して耐性がつきやすいためハダニを減らすのも難しい。
私は、いつも次のように対処しています。
- ハダニにやられた葉はむしって、遠くに捨てる
- 残った葉の裏側に勢いよく水をかけて、ハダニを飛ばす
- 雨の当たる場所に、鉢バラを移す
- ハダニ用の殺虫剤を散布する
これで発生したハダニを無くすことができています。
殺虫剤は、GFモストップジンRスプレーを使っています。普段使っているベニカXネクストには耐性がついている可能性があるので、ハダニ用の薬剤を用意しています。毎年、これを一度散布するとハダニが無くなります。
2021年7月6日
梅雨らしく大雨が続きます。雨に打たれるとせっかく咲いた2番花も痛むので、摘み取って部屋に飾りました。
ドンファンの赤い色は、不思議に存在感があって美しい。
2021年7月8日
梅雨の雨が続く中、リベルラもどんどん咲いていきます。
雨だと外で眺めることも難しいので、摘み取って家に飾っています。
2021年7月20日 自動水やり機設置
そろそろ暑い日が続くので自動水やり機を設置しました。夏の水やりは暑いし、蚊に刺されるしで楽しくないので、毎年、自動水やり機にお任せです。
2021年8月23日 ベニカXガード粒剤を撒く
今年の春から使い始めたベニカXガード粒剤が良く効くので、秋も使うことにした。コガネムシの幼虫の活動は秋には9月に活発になるため、今のうちに撒いておくことにした。また、病気に対しても効くのが嬉しい。私は、夏以降は殺菌剤を撒かないことが多いので、ベニカXガード粒剤で秋の黒星病・うどん粉病が防げると、花の数が違ってくるんじゃないかと期待しています。
2021年9月5日 夏剪定をした、今年の剪定は深いぞ
バラの夏剪定をしました。ちょっと早いかなという気もしますが、夏剪定時期は秋までの天候次第で、その天候はどうなるか分からないので、あんまり時期にはこだわらないことにしています。
今年の夏剪定は、深くしてみた。一枝に葉を2枚残すのが目安で切っています。
深く剪定した理由は、今年の夏は暑くて出ている葉が小さいためと、浅く切ると背が高くなって秋の台風で鉢が倒れるため。
夏剪定は、バラにとってはやらなくても良い作業ですし(夏剪定しない方がバラにとっては負担が少ない)、私の育てているバラは中輪のフロリバンダなので夏剪定しなくても秋に咲きます。それでも、夏剪定する理由は
- 花の咲く時期が揃うと、咲いたとき華やかで楽しい。
- 樹形を整えておくと、花が咲い時にカッコいい。
といった人間の好みの都合です。
夏剪定で私が注意している点が2つあります。
それは、夏剪定後は水の吸い上げがグッと落ちるので、水やりの頻度を落とすこと。今までと同じ頻度で水やりすると根腐れして枯れることがあります。二つ目は、水の吸い上げが減ると肥料の吸い上げも減るので、肥料やりを控えること。私は、新芽が出てきてから肥料をやるようにしています。
2021年9月17日 施肥
夏剪定をしてから約2週間経ち葉も出てきたので、秋花に向けて肥料をやりました。使ったのは、住友園芸のマイローズ バラの肥料です。
これは2~3か月も効果が持続するため、今年の肥料はこれで終わりにするつもりです。
この肥料の用量は、6号鉢で20g、10号鉢で70gとなっています。8号鉢だと45gくらいでしょうか。まずは測って量を把握し、その後は目分量でやりました。
2021年10月7日 秋花が咲き始めた
夏剪定してから一か月経ちました。ポツポツと秋の花が咲き始めました。
2021年10月22日 黒点病・うどん粉病が全く出ない
8月にベニカXガード粒剤を撒いたせいか、黒点病・うどん粉病が全く出ません。
これは助かります。
私の育てているバラで比較的弱い品種(例えば あおい)にも、全く病気が出ません。すごい効き目だ。
2021年10月28日
秋バラは長持ちする。でも、ずっと枝に花をつけておくのも株の体力を奪いそうなので、早めに切って部屋に飾るようにしています。
2021年12月10日
今年の春から調子の悪かったジュビリーセレブレーション。寒くなるのを待って、掘り上げてみた。やられていた。カミキリムシだ。ここ数年、バラが調子を落とすのは決まってカミキリムシの幼虫だ。株元に大穴を開けられては、調子を落とすのも仕方がない。
小さな鉢に植え替えて、復活するか気長に見てみようと思う。
最後に
今年もきれいな花を咲かせてくれしました。
来年度の記録は別記事にまとめることにします。