冬の御殿場に行って、キリンウイスキー蒸留所でグレンウイスキーを味わい、先月できたばかりのホテルCLADで大きな富士山を観ました。この記事は、この旅行の記録です。
この記事で、伝えたいことは二つ。
- キリンウィスキー蒸留所の見学は、とても良かった。珍しいグレンウイスキーの原酒を楽しんだ。
- HOTEL CLADから見る富士山は見事だった。
さぁ出発
小田急のロマンスカーに乗って、御殿場に向かいます。御殿場駅はJRだけど、1日に数本だけロマンスカーが乗り入れています。ロマンスカーに乗ると、俄然と旅気分が盛り上がります。座席は、なるべく前方を確保して、子供のように前方を眺めていました。
お昼ご飯は、「おだむすび」のお弁当。小田急ロマンスカーに乗るんだから、お弁当は「おだむすび」が洒落てて良い。「おだむすび」のおにぎりは価格設定が少し高めですが、お弁当はリーズナブル。味ももちろん美味しい。
お弁当を食べて、景色を眺めていると、あっという間に御殿場駅に到着します。
キリンウィスキー蒸留所
御殿場駅を降りて、キリンの無料送迎バスに乗ってキリンウィスキー蒸留所(正式名称"キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所")に向かいます。この無料送迎バスのナンバープレートは”2236”(フジサンロク)と洒落ています*1。
この日は、東京でも雪が降り、御殿場は大雪。キリンウィスキー蒸留所も雪が一面に降り積もっています。今年は暖冬なのに、こんな雪景色を見ることができてラッキーです。
ここの見学ツアーは2コースあり、私は『「富士山麓」原酒こだわりツアー』に参加しました。このコースでは、グレンウイスキーの原酒を呑むことができます。
ツアーが始まるまでの待ち時間は、蒸留所の写真を撮ったり、ショップを眺めたりして過ごします。途中からは、ショップの責任者の方が話しかけてくれて、あっという間にツアーの時間がやってきました。
ツアーは、2部に分かれていて、前半は蒸留所の見学、後半は原酒セミナー。
蒸留所の見学では、まず4つの香りをかがせてもらいます。メイプルのような甘い香り、花のような香り、フルーツのような香り、木の香り。これらがキリンのウィスキーの香りなんだそうです。ウイスキーからフルーツの香りがするなんて今まで考えたことはなかったので、新鮮でした。
その後、蒸留施設、瓶詰施設を見せてもらって、いよいよ熟成庫の見学です。熟成庫とは、樽詰めしたウィスキーを寝かしておく貯蔵庫。薄暗い庫内の中で、見上げるほどの高さに樽が積み上げられる様は圧巻です。そして何よりも、貯蔵庫に入った瞬間に感じるウィスキーの香りがとても良い匂いでした。
この蒸留所の見学で教えてもらったことは
- 1樽の中には180リットルの原酒が入る*2
- 樽には北米のホワイトオークを使う。シェリー酒やワイン樽のような別の酒を熟成させた樽を使ったりはしない。
- 貯蔵庫内の温度管理はしておらず、気温は外と同じ、冬は寒くて夏は暑い*3
さて蒸留所の見学を終えると、次はお待ちかねの原酒セミナーです。
サントリーの白州蒸留所や山崎蒸留所と違って、ここキリンウィスキー蒸留所では、グレンウイスキーを作っており、それをモルトウィスキーとブレンドして富士山麓は作られています。しかも、そのグレンウィスキーは3種類を製造するというこだわりです。このグレンウィスキーの原酒を試飲できるのは貴重な体験。
試飲したのは、次の四杯(合計すると結構な量になり、全部飲むと酔います)。
- グレンウィスキー(ライトタイプ)
- グレンウィスキー(ミディアムタイプ)
- グレンウィスキー(ヘビータイプ)
- 富士山麓シグネチャーブレンド(試飲用)
- 富士山麓シグネチャーブレンド(しっかり飲むため)
ウィスキーに合うおつまみとして、素焼きナッツ(塩が無い物、塩ありよりウィスキーに合うんだそうです)、チョコレート(ビター)、羊羹(羊羹がウィスキーに合うなんて初めて知りました)が付きます。
夫々のウィスキーの原酒の香りを確認し、味をみます。次に水を加えて、香りの変化を確認していきます。いくつかのウィスキーを比べながら飲むと違いが分かって面白い*4。
グレンウィスキーはモルトウィスキーよりも、あっさりした香りと味。特にソフトタイプはあっさりしていますが、ヘビータイプはしっかりした香りと味がします。さらに、富士山麓シグネチャーブレンドは特徴のある香りと味がします。このように比べて飲むと面白い。
こうしてキリンウイスキー蒸留所の見学は、楽しく終わりました。見学を通して感じたことは、
- ウィスキーの作り方だけでなく、ウィスキー自身について知ることができた、ウィスキーのことを知ると、興味がわいて一層美味しく飲めます。
- キリンウィスキー蒸留所のスタッフの方の対応が良くて、気持ちが良かった。
まず、ショップの責任者の方は、見学ツアー待ちの我々に声を掛けてくれて色々な話を聞かせてくれました。ツアーのガイドをして頂いた女子の方は、参加グループのすべてに目配りをして偏りなく話をしてくれました。送迎バスの運転手の方の応対はとても気持ちの良い応対でした。なにより、警備員の方は、雪の降る中で傘もささずに屋外で役目を果たしながら、我々に声を掛けて頂きました(その姿に映画「ぽっぽや」の高倉健を思い出します)。
HOTEL CLAD
HOTEL CLADは先月(2019年12月15日)にオープンしたばかりのホテル。
キリンウィスキー蒸留所から無料送迎バスを乗り継いて、HOTEL CLADに向かいます。
このホテルに泊まった感想は
- 富士山の眺めが素晴らしい(今まで見た中で一番のロケーション)
- 隣接する温泉施設 木の葉の湯は、風呂上がりの休憩スペースが最新仕様で、漫画・本が多数あり、アベックだけで過ごせる小スペースも設置されており、風呂上りもじっくり楽しめます
- ホテルの料理は、奇をてらったメニューではないが、素材が良くて美味しい、高評価
ホテルは小高い山の上にあり、他の山などに邪魔されることなく富士山を見ることができます。富士山の稜線全てが、遮られることなく見たのは初めてでした。ここは、富士山を見る日本最高のロケーション。
特に、ホテルのロビーから見る富士山は絶景。壁一面に大きく開けたガラス窓から見える富士山は、一枚の絵のようです。
このホテルで富士山が見える場所は、6か所あります。それぞれに良いのですが、富士山を眺めるならホテルのロビー、富士山の記念撮影をするならホテルを出て左手通路がお勧め*5。
- ホテルのロビー
- ホテルの部屋(富士山側)
- ホテルの出口を出て左に進んだ通路の奥
- 木の花の湯の休憩スペース
- 木の花の湯の露天風呂
- ダイニング花衣
温泉施設 木の花の湯は、ホテルの泊まり客なら追加料金なしで利用できます。
明るいうちにお風呂に入るなら、まずは露天風呂で富士山を眺めましょう。とても気持ちいい。そしてお風呂からあがったら、休憩スペースにマンガや本がたくさん用意されているのでここで楽しみましょう。最近できた温泉施設らしく、休憩スペースが小さく仕切ったカップルスペースがあり、ここでゆっくりするのも良いでしょう。
木の花の湯の営業時間は、朝10時30分~夜11時までですが、これに加えて泊り客は朝風呂に入ることができます。朝風呂は10時まで(チェックアウトタイムと同じ)。
大抵、昼間はアウトレットで買い物をして、お風呂に入るのは日が暮れてからになるでしょうから、夕方に露天風呂で富士山を見ることは難しい。そこで、朝風呂で富士山を見ましょう。ちなみに朝風呂の時間は、休憩スペースは閉まっていて使うことができないので注意しましょう。
食事は、夕食も朝食も共に、温泉施設にあるダイニング花衣で食べました。
ここは、夕食時にはすごく混むので事前に予約すると良いでしょう。私は予約していきましたが、いっぱいで入れない飛び込み客を見かけました。
夕食は、すき焼き御膳という、固形燃料ですき焼きを作る料理を頼みました。美味しかったですよ。
朝食は、バイキング形式。特に奇をてらった料理はありませんが、どれも良い材料を使った美味しいものでした。特に目玉焼きが人気で、料理が用意されると数分で無くなっていました。
御殿場アウトレット
HOTEL CLADからアウトレットモールまでは徒歩で10分ですが、私は歩かずにバスばかり使っていました。
ホテルをチェックアウトした後も、バスでアウトレットに行って買い物。今回はBanana Republicでいくつか服を買いました。ちょうどバーゲンが始まったところで、良い買い物ができました。
買い物を終えたら帰路につきました。
まとめ
御殿場へ旅行に行きました。お目当ては2か所。
- キリンウィスキー蒸留所の見学
- HOTEL CLADの宿泊
キリンウィスキー蒸留所の見学は、とても良かった。特に、珍しいグレンウィスキーの原酒を試飲できたのは良い経験でした。
HOTEL CLADは、富士山を見る日本最高のロケーションでした。先月オープンしたばかりだけあって、新しい仕組みが取り入れられていて快適でした。