バラを育てた感想 2017年度

 バラを育てて7年目。同じ品種でも育ち方が毎年違う。バラって面白い。

 2017年度に印象に残ったことをまとめておきます。

 細かい記録は別のところに記しています。

d.hatena.ne.jp

 

土替えをサボったら調子が良かった

 昨年は、鉢バラの土替えを初めてサボりました。これまで毎年土替えをしていたのですが、昨年は体調を崩したため土替えはサボり。

 土が古くてバラの調子が悪いかなっと想像していたのですが、実際は絶好調でした。

 土が古くなるデメリットより、土替えしないことにより根を痛めないメリットが上回ったということなのでしょうか。

 

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やっぱり優秀なシェエラザード

 今年もシェエラザードは良く咲きました。

 香りも強く、花もちが良い、花の形も個性的、言うことなしな上に丈夫です。うどん粉病・黒星病が全然出ませんでした。優秀なバラです。

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シェエラザード

たくさん咲いた あおい

 一枝でまるでブーケのよう。たくさんの花が咲くあおい。今年も良く咲きました。

 細い枝にもよく咲くため、花の重みで枝が倒れていく。咲き過ぎです。

 病気には少し弱く、ちょっとだけ黒星病が出ました。

F&Gローズ あおい

あおい

自由奔放な みさき

 みさきは、格別元気で伸び伸び大きく育ちました。シェラザードがまっすぐ縦に伸びるのと比べて、みさきは横に伸びます。自由奔放。

 花も良く咲き、花の重みで枝が一層横に広がる。自由奔放。

 黒星病は出ませんが、うどん粉病が少し出ました。

F&Gローズ みさき

みさき

花が大きいジュビリーセレブレーション

 ジュビリーセレブレーションの春の花は大きい。今年も大きな花が咲きました。

 いつもは黒星病が出るのに、今年は出なかった。手間がかからず楽なバラ。

イングリッシュローズ ジュビリーセレブレーション

ジュビリーセレブレーション

 

史上最高に綺麗なシャーロットオースチン

 土替えしないおかげか元気だったシャーロットオースチン。おかげで花は立派。今までのどの年よりも綺麗に咲きました。

 病気もしない優等生・

イングリッシュローズ シャーロットオースチン

シャーロットオースチン

 

好きなんですレディエマハミルトン

 花の形・香りで言えば一番好きなレディエマハミルトン。

 今年の花は少なめでした。

イングリッシュローズ レディエマハミルトン

レディエマハミルトン

 

今年もありがとうドンファン

 地植えのつるバラドンファン。フェンスに適当に誘引しているだけで随分とフェンスが華やかになる。

 春は良く咲いた。ただ夏の日照不足のせいか、秋は花は少なめ、シュートが2本ニョキニョキと出てきた。

 病気にはならないのでメンテナンスフリーの楽なバラ。

つるバラ ドンファン

ドンファン

 

新顔のリベルラ

 国際バラとガーデニングショウで一目ぼれ。我慢できずに買ったリベルラ。

 青バラとしては珍しいフリフリの花。

 新苗だったので秋まで花を咲かせずにいた。そのせいか秋の花数は多目。

 病気知らずで、うどん粉病・黒星病は全く出なかった。

F&Gローズ リベルラ

リベルラ

まとめ

 春も近づき、次のバラシーズンが始まります。

 今年はどんな風に咲くのか、それとも咲かないのか、毎年様子が違って面白い。

イキイキ職場を目指す風土改革はメルヘン、現場は迷惑だ

  風土改革には二つあります。現場のコンプライアンス意識を高めるための風土改革と、組織の活性化を目指す風土改革です。

  前者について先日書きました。今日は後者について書きます。

  後者の風土改革は、ほとんどがメルヘンです。大した目的意識も要因分析もされずにスッタフ部門により行われています。「最近は言われたことはするが自主的に活動する力が弱い」、「職場を生き生きさせたい」、「挑戦する風土を作る」など、こんなことを目指して行う風土改革はメルヘンです。なんだか良きことが起こらないかなぁと空想しながら行われます。現場に指示される施策は、討論会や対話会です。

  自主的に活動する組織を何のために目指すのか?利益を上げる会社は自主的な組織なのか?そんなことはありません。力強いリーダーシップのもと一糸乱れず動く組織だって利益を上げます。シャープを買収したホンハイはそういう会社です。サムソンだってそうです。

  自主的に活動する組織を作ることは目的ではありません。会社ならば、利益を上げることが目的でしょう。その風土改革は利益につながるのか?大抵の風土改革活動はそうではありません。

  目的もなく要因分析もなく行われる風土改革は、メルヘンです。“自主的”“生き生き”などポジティブな言葉に思考停止になったスタッフ部門により行われがちです。彼らの言い分もわかります。経営者から風土を変えたいんだよねと分かったような言葉を受けることもあるでしょう。しかし、やらされる現場は迷惑です。成功事例の資料を読まされる勉強会に時間を使わされ、得るものがない。

  風土改革に得るものなし。何故なら、現場に自主性が無かったり、生き生きしてなかったりするのは、管理職に問題があるからです。必要なのは現場ではなく経営者・管理者の意識改革です。

   

 

誤解だらけの風土改革、意識改革すべきは現場でなく経営者

概要

 会社の風土改革って難しいよなっていう話です。

   風土改革っていうと、現場の意識改革の施策が打たれます。しかし、意識を変えなければいけないのは、現場ではなく経営者です。

 

はじめに

 風土改革ってどうやるのだろう?と考えていたときに、三菱マテリアルの不正が再び起こった報道を見ました。題材として三菱マテリアルを使いますが、この会社の固有の話ではなく、そこから汎化したどこにでもある話として書きます。

 

事例

www.nikkei.com

 2017年11月に三菱マテリアルの関連会社で品質不正(品質が基準より低い製品を客に出荷していた)が見つかりました。さらに3か月後の2月に別の関連会社で品質不正が見つかった、というものです。

 

 ここで大切なのは、最初に不正が見つかった後も、不正を続けた会社があることです。

 グループ会社で品質不正が見つかったら、グループ全体に「品質不正してはダメだ」という指示が出る筈なんです。でも、その指示を現場は無視したということです。では、なぜ現場は指示を無視したのでしょう?

 

 もう一つの事例を見てみましょう。三菱自動車の燃費偽装の事件です。この事件に関する特別調査委員会による「燃費不正問題に関する調査報告書(要約版)」に以下の様にあります。

第 8 章 再発防止策

当委員会は、第 7 章の原因・背景分析をもとに、具体的な再発防止策を検討したが、その内容は、MMC がこれまでに策定し、取り組んできた再発防止策の内容と共通するものが多いことに気付いた。特に、コンプライアンス研修・教育の実施といった意識改革や監査体制の強化などの再発防止策は、これまでにも、MMC において、形を変えて、幾度となく実施されてきたものである。しかし、残念なことに、MMC において、こうした再発防止策がそのままでは機能しないであろうことは、過去の度重なる不祥事を経たにもかかわらず、本件問題が発覚しないまま継続されてきたという動かし難い事実からも、容易に想像できる。開発本部をはじめ、従業員の中には、これまでに講じられてきた数々の再発防止策を「こなす」ことに時間を奪われ、本来の業務に時間を割けなくなってしまっている現状にストレスを感じている者も多くいる。このことを考えれば、MMC の従業員にとって「手垢の付いた」ものと受け止められてしまうような再発防止策を提示したところで、従業員の士気を下げてしまい、コンプライアンスを軽視する風潮を変えられないばかりか、かえって助長することにもなりかねない。また、MMC の現状に鑑みると、外部から具体的な再発防止策を提示されたところで、MMC は、当事者意識のないまま、これらのメニューを「こなす」だけで満足してしまう可能性もある。

 

 三菱自動車では、コンプライアンス研修・教育の実施などはこれまでさんざんやって、そのたびに現場は「またやらされるのか」「流しておくか」と思いながらこなしていた。だから、今回も再発防止はできないと言っています。

 

結局何が問題か?

 三菱マテリアルも三菱自動車でも、本社の指示を現場が無視してやり過ごしていました。

   不正をしてはいけません、こんな当たり前の指示を無視する現場って問題ですよね。

 

なぜ、当たり前の指示が無視されるか?

  そもそも当たり前の指示にはどんなものがあるでしょうか?「不正をしてはいけない」、「売り上げを上げなければいけない」、「コストを下げなければいけない」  など沢山あります。しかも、これらは互いに矛盾するものもあります。

  例えば、「品質を上げる」と「コストを下げる」は互いに矛盾します。本社が「品質を上げろ」といったり「コストを下げろ」と言ったりすると、現場は自分たちなりのトレードオフポイントを設定することになります。

  三菱マテリアルでは、品質は何よりも優先すると関連会社に言っていたようですが、同時に利益を出せとも言っていたのだと思います。本社から「品質は何よりも優先する」と現場が聞いた時、現場は「そうは言っても不良が出たと言ったら、どうせ怒るくせに」と思って聞いていたのでしょう。

   つまり、相反する指示が本社から出ると現場は自分たちなりのトレードオフポイントを設定し、本社の思い通りにはならない、ということです。

 

   次に本社からの指示経路について考えます。

 「品質を上げる」という指示が社長から本社幹部に出たとき、本社幹部が関連会社の社長に「品質を上げろ」と指示を出し、関連会社社長が部長に、さらに部長が課長に、課長がメンバーに「品質を上げろ」と指示が伝達される場合が殆どでしょう。

  でもこれっておかしいですよね?

  社長からの指示が下に降りて行くだけで、誰も方策を考えていません。「品質を上げろ」と末端のメンバーが言われても、「どうやって?」と聞き返したところで誰も考えていません。それでは実行の使用がありません。

  つまり、社長からの抽象的な指示が方策なしにそのまま下に伝言ゲームされていき、実行を現場に任せると、それは実行されない、ということです。

 

 こういったことが続くと、現場には「利益を上げろ」「コストを下げろ」「品質を上げろ」という指示がスローガン化していきます。

 

なぜ、指示が伝言ゲームで下に降りるのか?

  社長が「品質を上げろ」と言った時、社長にはそれをどう実行すれば良いのか分かりません。現場を知らないからです。そのための方策を考えるのは、中間管理職の役目です。

  中間管理職も最初は方策を考えていたと思います。品質を上げるため、チェック体制を工夫するとか、技術導入を図るなど。しかし、もっと「品質を上げろ」ともっともっとと、求められていくうちに彼らもアイデアが尽きてきます。すると、上からの「品質を上げろ」という指示をそのまま下に流すようになっていきます。

  こうして、社長の指示が方策を考えられないまま下に伝言ゲームされていくようになります。

 

  中間管理職はアイデアが尽きた時、上からの指示に無理ですと、なぜ言えないのでしょうか?

  それは上からの指示が正論だからです。品質を上げるのは製造部としては当然のことですから、それにNoとは答えられず、頑張りますと答えることになります。

 

  つまり、上からの指示を実現するアイデアが中間管理職になくなった時、正論(指示)がそのまま下に落ちていきます

 

 

 上から下への伝言ゲームは防げるか?

   会社とは相矛盾する要求のバランスをとりながら運営するものです。「品質を上げる」、「コストを下げる」この両者を競合よりも高いレベルでバランスを取る必要があります。

  もっと「品質を上げる」と指示する時、中間管理職にアイデアがない場合にはその上のレベルで別の施策を考えるのが適切です。しかしながら、正論をぶつけられる中間管理職は、できません・アイデアはありませんとはなかなか言えないでしょう。特に上司が、アイデアを出すのは君の仕事だという態度で挑んできた時にはなおさらです。

  中間管理職の上司は、過去に同様の状況で苦しんでアイデアを出した経験を持っていると、自体はさらに悲劇的です。できませんという中間管理職を、サボっているとか努力が足りないと考えがちです。すると、一層それは君の仕事だと態度を硬化させて中間管理職を追い詰めることになります。

  このような組織で共通するのは、上(上司)を見て仕事をする社風でしょう。経営幹部は社長の顔色を見て、部長の様子に気が回りません。部長も経営幹部の顔色を見て、課長の様子に気が回りません。そうして、指示は下に下ろすが、下の様子を見ることも助けることもなありません。どの階層もやるのは下の仕事だと思っているからです。

 

風土改革は誰のため?

  風土改革というと、組織一人一人の意識改革などと言って、現場で勉強会やディスカッションをさせられます。しかし、こうやって考えると意識を変えるべきは経営者です。現場にたいして勉強会をして風土改革をやる組織は絶望的です。

  経営者の意識改革こそ必要なのです。

 

まとめ

  風土改革がしばしば話題に上がる。

  現場の意識を変える施策が打たれることが多いが、意識を変えるべきは経営者である。風土を荒らしているのは、正論を下に押し付ける経営者なのだから。

 

コインチェック社のゴタゴタから学ぶこと

 

news.yahoo.co.jp

 仮想通貨の取引所コインチェック社が、620億円相当の暗号通貨「NEM」を不正に奪われたとする事件、色々と考えることが多い。

 

(1)仮想通貨は本当に無くなる

coincheck.com

仮想通貨取引を行う際の注意点

・仮想通貨は、サイバー攻撃等により、全部又は一部を消失する可能性があります。

 (コインチェック社ホームページより抜粋)

 

  取引の注意点として、一応ホームページに、サイバー攻撃によって、仮想通貨が奪われるぞと書いてはありますが、普通本当になくなるとは思わないわけで。でも、本当になくなるんですね。賢くなりました。

 

www.huffingtonpost.jp

 約款次第では、コインチェック社はユーザに損失を補償する義務はない可能性があります。しかし、460億円を日本円で26万人に返す方向で考えているようです。

 

(2)仮想通貨が広がっている

 補償の範囲が26万人いるというのも驚きです。

 日本の人口は1.27億人くらいですから。人口の0.2%がコインチェック社で「NEM]を買っていたということになります。

 

(3)仮想通貨で遊んでいる人はお金持ち

 一人当たり18万円(=460億円÷26万人)という金額をどう考えればいいのでしょう。

 まだまだ怪しげな仮想通貨のしかもマイナーな通貨に10万円以上突っ込むというのはどんな人たちなのでしょう?生活に困っているというより、ギャンブルで遊ぶ余裕のある方なのでしょう。

 

(4)ノミ行為は仮想通貨の新しいゲーム

news.yahoo.co.jp

その後のコインチェック社とPoloniexとの取引においても、大量に存在していたであろう顧客からの買い注文や売り注文が都度都度処理されているようにも見えません。つまり、顧客からの売り注文も買い注文も、決済せず自社のシステムの中で完結させているのです。コインチェック社の中にある顧客の預かり資産もコインチェック社の自己勘定の資産も一緒になって、相場の板の中で顧客の売りと買いが相殺される、いわゆる「ノミ行為」が長らく行われてきたのではないかと疑われます。

 

 ノミ行為とは、客が「NEM」の購入注文を出したとき、コインチェック社では何もせず「NEM」を買ったふりをしていたということです。仮想通貨の取引でノミ行為が違法であるかどうかは知りませんが、なかなか面白い発想だと思います。

 

 仮想通貨というのは、もともとなんの価値もないものです。取引に参加すれば、誰かが得をしてその分誰かが損をする、ゼロサムゲームです。コインチェック社も、客の注文に対して何もしなくても、ゼロサムゲームを維持し続けることも可能だったかもしれません。所詮マイナーな仮想通貨ですから、取引量も莫大なものではありません。そう思うと、コインチェック社というゲーム盤の上で、客にゼロサムゲームで遊ばせて手数料を稼ぐのも可能でしょう。

 

(5)460億円の保証金はどこから?

 さて、損害の補償のため、コインチェック社は460億円を用意しなければなりません。どうやって用意するのでしょう?

 コインチェック社の資本金は0.92億円。460億円が工面できる会社には思えません。普通は、株主にお金を出してもらう(増資)、あるいは銀行にお金を出してもらう(借金)のどちらかでしょう。会社を売ってしまうという手段もあります。例えばSBIやDMMにコインチェック社を補償費込みで売ってしまうのです。これなら、コインチェック社の株主は利益すら出るかもしれません。

 仮に何らかの手段で金を工面しても、コインチェック社は倒産ギリギリに追い込まれるでしょう。そうなると、コインチェック社の口座にあるマネーは戻ってこないでしょうね。

 

(6)政府は困っている

 日本政府は、電子マネーを普及させようとしています。中国と比べて圧倒的に日本は電子マネーの使用率が低いのが気に入らないようです。

 (電子マネーと仮想通貨は違うのですが)電子マネー/仮想通貨を推進して、日本初のベーションを起こしたいと政府は考えています。そのため、電子マネーの規制に対して、日本政府は消極的です。

 うまく仮想通貨が育っていくことを望んでいたはずですが、ここにきてコインチェック社の不祥事が起きました。なんとか火消しをしないといけないわけですが、どんな打ち手があるでしょうか?

 一番マイルドなのは、ユーザの啓蒙でしょう。取引所の口座に仮想通貨をいれたままにしてはいけません、自分のウォレットにすぐ移しましょう、というキャンペーンをすることはできます。逆に一番ハードなのは、取引所の認可に高いハードルを設けることです。例えば、自己資本が100億円ないと認めないなど。

 

まとめ

 仮想通貨の値上がりのニュースを聞くと、オランダのチューリップの球根が非常に高値で取引された話を思い出します。価値のないものに価格がつくと、何を取引しているのか分からなくなります。 

チューリップ・バブル - Wikipedia

 

 チューリップと違って、仮想通貨はサイバー攻撃でなくなったりするので厄介です。リスクを減らすため、ユーザが今からできることは二つでしょう。

  1. 取引所の口座に通貨をいれたままにしない
  2. コインチェック社から出金できるなら、すぐ出金

 

追記

2018年2月2日

news.yahoo.co.jp

仮想通貨取引所「コインチェック」から580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が不正流出した問題で、金融庁は1日、同社に対して2日に資金決済法に基づく立ち入り検査を実施する方針を固めた。同社が顧客から預かる資金の管理や安全システムが十分だったかを確認する。(毎日新聞)

  コインチェック社に立ち入り検査が入ったようです。遅いよ。

 コインチェック社は、ユーザに補償をすると言っていますが、それが本当に可能であるのかこれではっきりします。

 

おまけ

 半年ほど前、VALUなる打ち上げ花火が上がり、明るく光って消えていきました。今でもVALUに金を突っ込む人はいるのでしょうか? 仮想通貨とVALUには多くの共通点があり、仮想通貨のいくつかはVALUのようになっていくのだと思います。

 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言います。賢者を目指したいものです。

kota.hatenablog.com

言葉のスキルを学ぶ3冊の本

  最も大切なスキルはなんでしょう?僕は言葉のスキルだと思っています。異性を口説く、得意先を口説く、上司に提案する、様々な場面で言葉のスキルが必要です。

  話の上手な人は様々な得をします。彼・彼女の話はみんなの注目を集め、その提案にみんな納得する。人の輪の中心にいるのはいつも話の上手な人です。

 

  「合コン「さしすせそ」はダメ!モテる女子の「さしすせそ」って? | 恋愛・婚活に勝つための情報サイト・恋愛相談掲示板【愛カツ】」という言葉を知っていますか?女子が男子にモテるための有名な会話テクニックですが、具体的には以下の5つのキーフレーズを使えというもの。(さ):さすが、(し):知らなかった、(す):すごい、(せ):センスいい。

  馬鹿馬鹿しいと思いませんか?合コンでこんな女子が横に座ったらちょっとした拷問ですよね。相槌は打てても、中身のある話ができないのですから。

 

多くの方は、コミュニケーション能力のあるなしを「自分の性格的なものに起因している」と思っているようです。でも、話術はトレーニングで上達するものです。

(「ツカむ!話術」(パトリック・ハーラン)

  コミュニケーション能力、つまり言葉のスキルはトレーニングで向上します。 トレーニングするには、理論を知っていることが大事です。そして、知っているだけでなく諳んじることができるまで体に刷り込んでおくと、毎日の文章を書くことが良いトレーニングになります。

  そこで、体に理論を刷り込むため、重要な本を読み返しました。

 

「言葉にできる」は武器になる(梅田悟司)

kota2009.hatenablog.com

 

言葉は思考の上澄みに過ぎない

 考えたことの1%くらいしか言葉にできません。だからこそ、たくさん考えることが大切です。この本には考えるためのテクニックと考えを言葉にするためのテクニックが記されている。

  もちろん、考えなくても話せる言葉はあります。上で書いた「合コンのさしすせそ」が典型。でもそんな言葉は「合いの手」や「一般論」にしかなりません。「意識だけ高い系」ということもできます。

 

www.moneypost.jp

 

ツカむ!話術(パトリック・ハーラン)

d.hatena.ne.jp

 

 言葉というよりも話術の本。話術で人を引き付ける要素を、エトス・パトス・ロゴスに分けて分析しているところがハーバード大学卒業の芸人パックンらしい。

  • エトス:話し手の人間的な魅力や、実績からくる力。例えば、その道のエキスパートであるとか。
  • パトス:聞き手の感情を刺激する。ヘイトスピーチが典型。怒り、愛国心、好き、といった感情を煽る
  • ロゴス:言葉のうまさ。論理性や、言葉のリズムの良さ、韻を踏むなど。例えば、「速い、安い、うまい」。

 実例を豊富に挙げて、これらを解説しているところがアメリカ人っぽい。

 

人を操る禁断の文章術(メンタリストDaiGo)

 

kota2009.hatenablog.com

 

  人が動かすとは、その人の感情を変え、考えを変え、行動を変えることです。

  その感情を変えるためのノウハウが記されています。特に相手の本音と建て前を狙うテクニックは、メンタリストらしい独自なものです。

 

 

 

「褒めて伸ばす」は大ウソ、褒められてはいけない

  「褒めて伸ばす」・「褒めてモチベーションを高める」、褒め方についてネットを調べると、こんなのばかりみつかる。気持ち悪くなった。

  「まず相手をよく観察して、その人の長所をみつけるのが大事」・「一見、短所に見えることが、実は長所だった」・「決断力がない人は、じっくり考えることができる人、そう言い換えて褒めてあげる」、こういう内容もネットには多い。

  いくら探しても見つからないのは、褒める目的について、しっかり考えた記述。綺麗事の目的は一応書いてあるけれど、うわべだけで考えて書いた気がしない。

 

褒める目的

  ネットを読み漁って読み取れた褒める目的はただ一つ。相手を操作すること。

  「相手の長所を伸ばす」、「モチベーションを上げる」など、綺麗事が書いてあるけれど、真の目的は、相手を操作して自分の思い通りに動かすことである。

 

  何故そう思うかというと、そもそも「相手の長所」なんて分からないから。

  少し考えて欲しい。例えば、じっくり考えることのできる人がいたとして、これは長所か?と聞かれると困るでしょ?この性格はすぐ決断しないことの裏返しだから、短所とも言える。結局、この性格で得するか損するかはケースバイケースなわけ。

  もう少し一般的に言えば、長所と短所は裏表の関係でそれ自体に良い悪いは無い。

 

  それじゃ、「相手の長所を伸ばす」ために誰かを誉めてる人は、なにをしているか?それは、その人の好みで長所を決めて、それを伸ばそうとしているわけ。つまり、相手のためを思っているわけじゃなくて、自分好みにしたいわけですね。

 

褒められ害

  結局褒める人は、その人の好みにしたくて相手を褒めている。逆に、褒められる人にとってこれは害が多い。この害を、褒められ害と呼ぶことにする。

  誰かに「君の決断の速いところが凄いね」と褒められたとしよう、そして、褒められた側は「そう思ったことってないけど、そうか、僕は決断が速いんだ」と気分良くなり、もっと決断を速くしようと考える。

 でも、決断の速いと得をするとは限らないし、そもそも本人が決断を速くしたいだなんて思っていたなかったのに、そう誘導される。このように、他人の好み・価値観で褒められた人のモチベーションが上がってしまう、これが第一の褒められ害だ。

 ところで、褒めてる側の価値観は結構いい加減だ。映画でIT企業のCEOがバシバシ重要事項の決断をする様子を見た後は、決断の速さを褒めてくるだろう。あるいは若き天才科学者がふとしたことから重大な発見をする映画を見た後は、じっくり考えることを褒めてくるだろう。このように一貫しない価値基準で褒められることで、褒められた側のモチベーションが混乱する。こえrが第二の褒められ害である。

  褒める人は一人では無い。複数の人が様々な価値観に基づいて褒めてくる。すると第二の褒められ害は一層深刻だ。

 

褒められ害の深刻さ

  人間は褒められることに弱い。褒め方についてネットに多数の情報があることを見れば、褒めることが如何に大きく人に影響するか分かる。

  書籍も、褒めることで人を操作する技術を記している。

人を操る禁断の文章術

人を操る禁断の文章術

 

 

 

  機械学習の分野で強化学習という手法がある。グーグルが人工知能Alpha Goで囲碁のチャンピオンを破った時に採用した手法だ。計算機が囲碁の良い手を指すと褒めてあげる。それだけで囲碁チャンピオンに勝つまでに、人工知能は賢くなった。人間も同様褒められることに強くえいきょうされる。

 

君は他人に振り回されている

  君の長所が何か?そんなことを他人は深く考えていない。その時の気分で適当に君を褒めてくる。褒められると君は、気分が良くなりモチベーションを上げる。でも、そのモチベーションは正しいか?君の価値観で選んだモチベーションでは無いのだ。

  その日の気分で褒められ、一貫しない価値基準でモチベーションをを上げる。そんな他人に振り回されるのって、滑稽じゃないか?

 

褒めて伸ばすは、大ウソ

  褒められると確かにモチベーションは上がる。でも大切なのは、君のどこを伸ばすか?だ。親も上司も、ここについては深く考えていない。

  親は子供が良い子になるよう褒める。良い子とは、親にとって都合の良い子という意味だ。

  上司は、会社にとって君が扱いやすいように褒める。「よく頑張ってるな」「もっと頑張れ」と。そもそも君は頑張りたかったのだろうか?

 

福沢諭吉の悟り

  福沢諭吉は、褒められても喜ばないようにしていた。他人の価値観に影響されることを恐れたためだ。

 

座右の諭吉?才能より決断? (光文社新書)

座右の諭吉?才能より決断? (光文社新書)

 

 

 

まとめ

  褒めるというのは強力な武器だ。他人を操ることができる。

 一方、「褒めて伸ばす」「褒めてモチベーションをあげる」と言いながら、親や上司は君を褒めてくる。それらは君のことを考えているわけではなく、親や上司の好みの人間にしようとしているに過ぎない。

 

男鹿温泉郷に正月に遊びに行った

  正月休みに男鹿温泉郷に行ってきました。

  秋田県男鹿半島は、「悪い子はいねーがー?」で有名なナマハゲ発祥の地。ナマハゲだけでなく温泉もある。男鹿温泉郷は、男鹿半島の温泉地として有名な場所。ここの名物料理は石焼き、これは漁師料理をアレンジしたもので、水を入れた桶に焼けた石を入れて、その熱で魚汁を作るもの。

 

宿

  宿泊先は、男鹿観光ホテル。

  高級ホテルという訳ではありませんが、必要十分の設備があり、清潔。お風呂は二つあり、本館の8階と別館の1階。本館8階の方は茶色の濁ったお湯で温泉っぽい。別館の1階の方は、透明なお湯でこちらには露天風呂もある。

 

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男鹿観光ホテル外観

 

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男鹿観光ホテルのロビー

 

  ここのホテルの夜ご飯は豪華で量も多かった。食事の量の多さに、米飯は食べませんでした。

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男鹿観光ホテルの夕食(豪華で量が多い)

 

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ホテル支配人自ら石焼を作ってくれる

 

宿の周辺は、懐かしい昭和の香りでいっぱい。

 

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男鹿観ホテルからの風景

 

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近所のカラオケ屋:看板がシブい

 

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スナックが4軒並ぶスナック長屋、昭和っぽい

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男鹿温泉郷の地図

 

男鹿水族館GAO 

 男鹿温泉郷から車で15分くらいのところに男鹿水族館があります。日本海を望む場所に建っていて、風の強さと波の荒さが半端ない。滅茶苦茶寒かったです。

 意外なことに、ここのレストランは滅茶苦茶美味しかった。中でもトンカツと豚丼は、東京のレストランで出てきておかしくないレベル。

 

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半端なく荒れた日本海を水族館から一望できる

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水族館一押しのホッキョククマの豪太

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まるで温泉につかっているかのようなアザラシ、屋外だったので滅茶苦茶寒い

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水族館から見た夕日、綺麗だった

まとめ

 秋田県の男鹿温泉郷に行ってきた。

 男鹿観光ホテルは特別高級ではないが必要十分で清潔。夕食は豪華で量も多い。支配人自ら石焼を作ってくれるサービスも。

 男鹿水族館GAOは、日本海を一望できるロケーション。風が強く波も荒い。ここのレストランはおいしい。